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故・栗城史多等の登山家達を支えていた「シェルパ」の過酷な仕事内容とは?

先日、エベレストで無くなった登山家・栗城史多さん。

そんな彼を支えていたという「シェルパ」って一体何でしょう??

その仕事内容や給料について調べてみました。

エベレストで遭難死した登山家の栗城史多

栗城史多
<出典:Facebook>

2018年5月21日、登山家・栗城史多さん(35)が世界最高峰でもあるエベレストにて亡くなりました。

20日に栗城さんは7400メートルという、あと一歩のところで、体調不良を訴え惜しくも下山することに。
その日の午後、栗城さんの事務所が以下のように発表しました。

「下山を始めた栗城が無線連絡に全く反応しなくなり、

撮影隊が登って捜索し、先ほど低体温で息絶えた栗城を発見しました」

栗城史多さんは2009年から毎年エベレストの登頂にチャレンジ。
しかし、いずれもあと一歩のところで断念し、4度目に挑戦した2012年には手の指9本を凍傷で無くしました。
今回は8度目の挑戦だったようです。

そんな姿になっても挑戦し続ける栗城さんの姿に、
勇気を貰える!という声がとても多かったのが印象的でした。

栗城さんの死亡をいち早く伝えたThe Himalayan Timesの速報では、
今回の栗城さんの登山にはシェルパ4人が同行していたとされていました。

“「シェルパ」が栗城さんを影ながら支えていた”という声も。

よくテレビ企画で登山をしている、
タレントのイモトさんもシェルパと登山を同行していますね。

ではそもそもこの「シェルパ」っていったいなんなのでしょうか?

登山家を支えているシェルパとは?

シェルパ
<出典:シェルパ>

シェルパとは、エベレストがあるネパールの少数民族の名称であり、
ネパールの人口の0.5%を占めている民族。

観光業を主な仕事としている民族ですが、ごく一部のシェルパは登山のサポートをしているそうです。

栗城さんやイモトさんや有名な登山家たちを陰でサポートしていたのは、
この選び抜かれた登山のプロであるシェルパ達だったのですね。

エベレストなどの高い山は酸素が少なく、低気圧。
普通の身体では高山病になってしまうので、その環境に備えて登山家たちは「高地順応」というトレーニングを行い、
身体の赤血球を増加させ、酸素を身体に送り届ける訓練をします。

しかしシェルパ達はもともと山岳地帯で生まれ育つため、
脚力や腕力が強く、心肺機能も高い。
そして忍耐力や持久力もあり、山についての豊富な知識を兼ね備えています。

「世界で最も高地で行われるマラソン」と言われるエベレスト・マラソンの上位は殆どがシェルパだというほど。

まさに山のスペシャリスト。
なので、多くの登山家は彼らを専門サポートスタッフとして雇い、登頂を成功させているのです。

シェルパ達の過酷な仕事内容

シェルパ
<出典:ハフポスト>

登山家の多くは「挑戦」や「夢」ということを掲げて、
エベレスト登頂を目指していますが、シェルパにとっては「仕事」なのです。

そんなシェルパ達の仕事内容は命がけの過酷なもの。
2014年に発生したエベレストの雪崩事故では、16名のシェルパが亡くなるといった悲劇が起こりました。

普通ならば、そのような命がけの仕事はこわくて出来ないという人も多いと思います。

しかし、シェルパの危険な仕事は高い収入を得る数少ない手段の1つ。

平均的なシェルパの給料は、登山家に雇われる2か月間だけで、5000ポンド(約90万円)。
これはネパールの平均年収の10倍にもなるのです。

多くのシェルパ達は非常に人当たりが柔らかく、雇い主を“サーブ(だんな様という意味)”と呼び、
上下関係をしっかりと作ります。

登山家のために重いテントやロープ、食料を運んで、
シェルパ達が先頭に先立って、山道の安全を確かめてルートを作っていくのです。

そして、山頂一歩手前まで止まり、
「どうぞ」と言って、登山家へ最後の一歩を譲るということも非常に多いといいます。

シェルパとはまさに「登山の影のサポーター」だったのですね。

登山家たちを命がけでサポートする仕事内容は驚くべきものですね。