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高校生7名が、6時間の心肺停止の後に起こした奇跡

もしも自分が6時間も心肺停止になった後で生き返ることができたとしたら、そこで見える世界はどのようなものに写るのでしょうか。

デンマークから、奇跡的な生還のニュースが届きました。

真冬の湖にボートが転覆

英BBCドキュメンタリー「Life after Death:7人の子供が死から戻った方法」からの引用です。

2011年2月、真冬のデンマークの湖の上を、ボートが一艘進んでいました。
ボートに乗っていたのは修学旅行中の高校生7名でした。

 

あいにくこの日は強風で、湖の中ほどで強風にあおられボートが転覆。
全員氷のように冷たい水の中に投げ出されてしまったのです。

BBCのインタビューに、当時16歳だったカトリーヌは次のように語りました。
「水に投げ出された時、みんな恐ろしくて泣き叫んでいたわ。そんな時、先生の声で我に返ったの。『岸まで泳げ。さもないと死ぬぞ!』」

〈引用:bbc.com〉

「僕は泳げなかったんだよ。友達の一人が僕のところまで助けに来てくれたんだ。」キャスパーはそう語りました。

全員何とか岸まで辿り着いたものの、摂氏2度の水の中を数百メートルも泳いだことで、低体温症となり、まもなく全員心肺停止となりました。

 

レスキュー隊員はヘリコプターで現場に到着した時、一人の男がこう叫んでいたことが印象的だったと語りました。

「全員死んでる!全員!死んでるんだ!」

心肺停止6時間後の奇跡

搬送先の病院で処置にあたったミヒャエル医師は、当時のことをこう回想しました。

「彼らはまるで氷のようでした。しかしこれは、逆に蘇生できる可能性が残っていることを意味していました。彼らは死んでいましたが、本当に死んでいるわけではありません。仮死状態だったのです。まだチャンスがありました。」

 

そこから血液を10分ごとに1度温める治療を施しました。
そして事故から6時間後、奇跡的に、子どもたちの心臓は再び鼓動し始めたのです。
更に驚くべきことに、その後のCT検査では、誰一人脳に異常は見られなかったとのことです。

「これは人工呼吸器を着けている僕を、父さんが撮ったものだよ。」

 

キャスパーは一枚の写真を見せてくれました。

 

「ほとんど死んでいる僕を見るのは、変な気分だな。」

修学旅行中の船転覆といえば、2014年4月に発生したセウォル号転覆事故を思い出す人が多いでしょう。もしもあの時の海水が凍るほど冷たければ、304名もの犠牲者を出さなくて済んだかもしれません。いずれにしても、真冬のボート遊びは、止めておいた方が賢明でしょう。